【外国 特許・実用新案編】

Q. 外国で製品を製造する予定です。世界特許を取りたいのですが。

→(回答)世界特許というものはありません。特許権は各国ごとに存在するものです。たまに「国際特許出願中」とか「国際特許取得済み」と表記された製品がありますが、これは、
”特許協力条約を利用して条約加盟国のどこかの国を指定して、出願/権利取得した。”
というものです。世界中で特許権を取得したわけではありません事業展開予定の国に直接出願するか、その国が条約加盟国であれば、その国を指定して国際出願する2つのルートがあります。どの国で、製造する予定ですか。販売する国はどこですか。全部で何か国ですか。権利化を急いでいますか。どのルートが得策か、検討しましょう。

Q. 中国とシンガポールとタイで製造、販売する予定です。直接各国に出願するほうがいいでしょうか。

→(回答)タイも特許協力条約に加盟したので、3か国ともに国際出願(PCT)が可能です。直接各国に出願するのと、国際条約(PCT)経由で出願するのと、どちらのルートが得策かは、双方のメリット・デメリットを検討する必要があるので、一概には言えません。権利化を急いでいますか。費用はどの程度を見ていますか。どのルートが得策か、検討しましょう。